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幸せのカレー


「好きな食べ物は何?」

と聞かれたら「カレーライス」と答える事が多いです。

いつまで経ってもカレーライスです。

一回のスプーンに入れるライスとカレールーの割合を確かめながら、

一口目からもう最後の一口がどんな分量でなくちゃならないかをイメージします。

トッピングの量にも気を使うのでその時その時のトッピングの種類と量によって毎回起承転結が変わるから奥が深いのです。

CoCo壱にはもう「通っている」という表現の方が正しいでしょう。

23歳の頃、BKTを一度退職し、また料理の道を選ぼうとした時期がありました。

実家を離れ、板前仲間の同級生と45000円のアパートをシェアしていた頃からでした。

初めて「通った」そのCoCo壱の女性店員が、それからずっと僕の引越し先の最寄りのCoCo壱に居ます。

何度引越しても必ずそのアパートの最寄りのCoCo壱で働いているのです。

必ずですよ?

これはもう偶然じゃないですよね、きっとこれを「他生の縁」と呼ぶんではないだろうか。

その女性店員の「いらっしゃいませ」に対して、軽い会釈をするだけの何にも知らない知人が場所を変えながらもう15年以上の付き合いになっているって…

あの女性店員もきっと不思議に思っているに違いない。

「どうしてあのお客さんは私の配属先に必ずきているのだろう」と。

きっと前世ではお姉ちゃんだったんじゃないだろうか。

そんな事を考えながら通った時期もありましたが、

きっとお互いその不自然さも、今ではごく自然な事として受け入れているのだと思います。

インターネットで「カレーには幸せ物質が入っている」という記事を目にした事がありました。

科学的に実証しようとした人が居るって事ですよね。

僕も肌感でそう思います。

僕はそこにもう一つ、「非科学的な物質」を追加したいと思っています。

実在する物質と、「運命」や「偶然」や「不思議」という実態の無いものがきっとカレーライスには入っていると。

「非科学的根拠」として勝手に確信しています。

ここまで書いていて何ですが、実家のトマトカレーのお話はまた次回…

秀生でした。